虹色に光るペンライトを作った

TL; DR

Arduino Nano EveryとLEDテープライトを使い、キンブレをベースに虹色に光るペンライトを作りました。

結線図とSketchのソースコードは下の方にありますが、dirty hack的に実現してしまったのでマネしたい方はもう少し熟慮されたほうがよいかと思います。

www.youtube.com

なぜ作ったのか

推し事に関するお話であり込み入っており極めて技術的には関係のない話なので以下に折りたたみました。 要はきっかけと「なんか作りたい」のモチベーションが噛み合ったのでという感じです。

▶詳細はこちら

どうつくったのか

先行研究

以下のブログを読み、RGBが光るLEDをArduinoで制御すればよいのではと思いました。 ここでArduino+LEDテープライト(Neopixelで制御可能なもの)という設計は浮かんでいました。

13mzawa2.hateblo.jp

買ったもの

Arduinoの開発が初めてであったのでジャンパワイヤやブレッドボードなどがすべて含まれているスターターセットを購入し、おそらく使うだろうとArduino Nano Everyを購入しています。 なお、このあとに上記記事と同じDigispark Kickstarter ATtiny85互換の基板(2枚セット)を購入していましたが結局使いませんでした。

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他には導線、検証用の単4電池3本の電池ボックスなどを購入しています。

実装にあたってははんだ付けが必要そうでしたが、以前Helixを作ったとき温調付きはんだごて、はんだなどはあったのでそのまま流用しました。1

また、ガワとしてはキングブレードX10Vを使いました。既存の1本を使いました。
なお原状復帰しようと思っていましたが、ガッツリ分解・穴あけしてしまったので1本買い足しました。

ruifan.co.jp

なお、X10VにはBluetoothで自作のカラーコードを転送したり色順を登録する機能があり、技適マークがあります。今回の作成にあたっては完全に無線機能を殺したので問題ないはずですが…なにか問題がありそうだったら誰か教えてください。

試作

まずは「できている、わかっている部分を増やそう」ということでArduino Unoを使ってLEDを光らせていっています。

スターターセットを買ったのもこのためです。ジャンパワイヤや小さいブレッドボードなどはDigisparkの検証にも使えたので費用面では高く付きましたが買って正解でした。頭にはこのセリフが浮かんでいます。このあたりからどうにも仕事のような気持ちになってきています。

電源問題

一番苦労した点は電源問題でした。ArduinoはUSB給電と外部電源を利用する給電の2通りの給電が行えます。今回は小さくまとめるために乾電池からの外部電源を利用する予定でした。

LEDテープライトには5Vを印加する必要があります。Arduinoから5Vを供給できる2のですが、USB電源から電源を供給できれば安定して出力できているようですが、どうやら直流だと難しい様子。Arduino側に安定して5V以上を供給できないとArduino側の5Vピンもうまく電源供給できないように見えました。

もともとはガワとして使うキンブレの単4電池3本からの電源供給をアテにしていましたが、以下の理由で断念しました。

  • Digispark Kickstarterを利用する場合
    • Arduino自体は動いているようだが、乾電池3本からではLEDが光らない
    • しかも途中でUSBからの書き込みを受け付けなくなった
    • ピンヘッダつけると実装時に面倒そう…
  • Arduino Nanoを利用する場合
    • 乾電池3本からではArduino自体が動かない

以上の結果から乾電池給電を諦め、USB給電をすることにしました。
キンブレの底部に穴を開け、そこからUSBケーブルを通し、Arduino Nano Everyのmicro USBポートにモバイルバッテリーから給電し、5VピンからLEDに給電するという流れになりました。

穴は家にあった電動ドライバーのドリルビットとダイソーで買った手芸用ピンバイス、工作用ヤスリでこじ開けました。

組み立て問題

最後組み上がったあとに、上のキラキラ光るシートが入った棒とLEDを含む基板部分を組み立てるのですが棒はねじ切りされており回して固定します。その際LEDをどのように垂直方向に固定するのか悩みました。

そのままいれるとプラプラしてしまい安定しない。テープライトの裏側が両面テープのように剥離フィルムを剥がすと粘着面が現れるのでキラキラ光るシートにくっつけて差し込もうとすると意外に摩擦が強く半田付けしたLEDのパッドがねじ切れて取れてしまう悲劇が起こりました。

結果的に、時間もなく深夜テンションも手伝って、家に転がっていた透明なストローを後ろに貼り付けて固定したらうまくいってしまったのでそれを採用としました。

できたもの

内部

回路図

先述のように、そのまま各ピンに直接つなぐのはよくないですがご参考までに。

ソース

Adafruit Neopixelのライブラリを追加して書き込んでください。

レインボーキンブレ用ソース · GitHub

運用

Arduino Nano EveryのMicro USBポートは自作キーボード界隈でおなじみの「Pro MicroのMoge Micro問題」と同じ問題を抱えており、何度も抜き差しをするとモゲてしまうらしく基板側は挿しっぱなしで、USB-A側をモバイルバッテリーに差し込むなどして電源をON/OFFすることにしました。使う際はポケットにモバイルバッテリーを入れておいて必要になったらUSBを差し込んで給電を開始します。

なお、この構成にしたおかげでモバイルバッテリーでなく開発機に接続することでSchechの実装を書き換えて光らせ方を変更するメンテナンスもやりやすくなっています。

感想

思いついてからArduinoを買ったり、ArduinoにSketchを書き込んでLEDをチカチカさせて「わーい!」としていたところまでは楽しくできましたが、電源問題にぶち当たってからは仕事終わりの工作の時間のたびに「これどうすんだよ…。」と悩みのタネになっていましたが、そこで仕事しているときに動いている脳の部分がイマジナリー上司を作り出し てしまいました。彼から「これさ、Arduino Nano EveryでUSB給電で動くんだったらさ、それで動くように全部合わせに行ったら良いんじゃない?」とフィードバックをもらい、しぶしぶキンブレに穴を開けることになりました。趣味でも仕事モード入っちゃうとこうなっちゃうんだなと思ってしまいました。

上手い人は回路でなんとかするんだろうな、とか思いながら力技でなんとくしていく感じは罪悪感とモノができあがっていく達成感の両方が湧き上がってきてなんかハイになっていました。

結果的に現場でのインパクトはあまり強くなかったのですが、個人的に「なんか作りたい」の欲が満たせ、触ってみたかったArduinoについても触れたので満足しています。そしてこれはプログラムを書き換えることで「任意の色を光らせることができる棒」が生まれたことにもなるのでなんか任意の色を光らせたくなったときにまた使えるなと思っています。


  1. なお私のキーボードの打ち方が特殊過ぎるのとはんだ付けがあまり良くできていなかったのとが重なり、結局HHKBを使っているためお蔵入りとなっている。
  2. Arduino基板側に負担が掛かると言われているし、Neopixelのサンプルコードにコメントで「コンデンサかませ」とか書いてあった気がするけど光っちゃったのでゴリ押しちゃった

2023年ふりかえり

バッテリー残量と年明けまでの時間がわずかのため手短に。

仕事

3月にトレードワルツ社に入社しました。TypeScriptでNuxtでNestだけど、体制が結構古式ゆかしい感じを受けカルチャーショックを受けたり、入社即期限感の厳しい開発案件とかがありましたがそれを乗り越えてからは体制を変えていく、モダンな体制に切り替えていくような部分で考えるのが多い系の業務が増えていました。 むちゃくちゃコードを書くのを覚悟していましたがいまは「私がコードを書くだけでは解決しない………」という感じになっていて前職のチームマネージャー経験を活かしつつ上司の片腕としてなんでもやるマンとして動いています。

一方でTypeScriptで開発している会社にいるものの正直TypeScript慣れてないぐらいにはあんまりコード書いてないので、コード書くのを増やさなきゃなと思ったりはしています。

そんな感じで徐々に組織をアジャイルにしていく活動に関わっているのでなんとかしてスクフェスあたりにプロポーザルを出せるように頑張りたいなと。

推し事

以下のライブに行っていました。

  • 1/7 踊スタNEXTvol.5
  • 2/4 踊スタNEXTvol.6
  • 2/19 MAP Aブロック
  • 3/12 ダンマスN
  • 3/26 Kawaii Prime vol.7 両部
  • 4/2 声舞祭
  • 4/23 沖田りらむ生誕
  • 4/23 D-STAR⁂JUNCTION Vol,55 (2部)
  • 4/29, 30 ニコニコ超会議2023
  • 5/13 今日はManholeで踊ってみた
  • 6/11 MAP Aブロック
  • 6/17 おどチャンLive Vol.2 2部
  • 7/22 今日はマリールーで踊ってみた
  • 8/20 MAP Aブロック
  • 9/24 声舞祭
  • 10/1 おどチャンLive Vol.3 1部
  • 10/22 いわちゃ生誕祭2023
  • 11/5 MAP Aブロック

9月からあった踊スタNEXTが2月で終わり、ダンマスNへのソロ出演を勝ち取ったのもつかの間毎月現場があるような状況になりました。「最推しのイベント全部行くマン」として、現職に転職してから1,2ヶ月に1度土日に休日出勤が入るようになってしまったためなおさら予定管理が大切になりました。おかげで仕事のOutlookに推しのイベントの日程が入っています。楽です。

生誕祭についてはこちらも参照。

blog.ug23.dev

コミュニティ活動

TDDワイワイ会

2ヶ月に1回ぐらいを目処にやっていました。

CodeRetreatもやりました blog.ug23.dev

スクラムコミュニティ

  • RSGT2023
  • スクラムフェス仙台

にいきました。仙台については会社にロゴスポンサーになってもらい、部の何人かを連れていきました。

その他

アジャイルPBLまつりのために名古屋に行ったりしました。名古屋滞在は初です。 agilepbl.connpass.com

健康

  • 体重は変わらず
  • 持病のため血液検査を伴う定期通院をしているが、現職についてから数値が悪化している
    • 在宅勤務だが、8〜10時の勤務開始が必須になったため朝1時間ウォーキングして出勤、といったことができなくなっている
    • 一方オートミール作り置き弁当とかを試してみている
  • 目が悪くなった気がしている。眼鏡を作り直したい気持ちだけある
  • CPAPは継続中

旅行など

  • スマートキャンプ時代の麻雀部面子でいく麻雀合宿が続いており今年は5,10月にやった
  • どこかにビューーンを利用して知らない場所に降り立ちたかったが、よくいく仙台を引き当ててしまいあんまり知らない場所に行きたい気持ちを叶えられなかった
    • スクラムフェス仙台に行く前の月だったのでそれもある

来年に向けて

  • なんとか運動が続くような形にしたい。近所にエニタイムフィットネスがあるし気になるが駅から逆方向だし、一度退会している
    • 自炊も
  • 10月から家計が安定する見込みなのでそこから資産運用やっていきたい
  • 引っ越しもしたいけど、住みたい場所がないから更新しちゃうかもしれない

来年は33歳になります。引き続きよろしくお願いします。

推しにフラスタを出した記録2023

書こう書こうと思ってたら10週間ぐらい経ってしまったが書きたかったので年が明けるまでに書いておきます。

推し(岩茶さん)が生誕イベントをやることになったので同士であるMRKさんと2人フラスタを出しました。 フラスタを出すのが初めてで大変でしたが、みんな喜んでくれて「フラスタ出すのよかったな」と思ったので記録です。

進行

  • 8/21 イベント開催の告知が出る
    • この頃には9月ごろに準備しようと思っていた
  • 9/18 主催の方と会場の方へフラスタ設営の許可を得るべく連絡
  • 10/9 花屋さんを選定し、 アポを取る
  • 10/10 花屋さんに赴き、口頭で打ち合わせ・見積もり
  • 10/15 イラストを依頼
  • 10/17 イラスト受領
  • 10/18 イラストをキンコーズへ入稿しパネル加工を依頼。当日受領
  • 10/19 パネルを花屋さんへ納品
  • 10/22 現地に配達してもらい、自身で搬入(?)

強行スケジュールの言い訳

9月下旬は会社の夏季休暇を利用して実家に帰省していたので戻ってから動こうとしていたら、実家で持病のハウスダストアレルギーを発症。 そこから謎の不定愁訴に悩まされていたらいつの間にかインフルA型の潜伏期間が始まっていたようで10/1夜あたりに発症。1 そこから起きて仕事して寝るだけの生活を1週間続け、10月の3連休にようやく仕事以外にリソースを割ける心身になってから動き出したのでした。

推し事にも健康が大事と考えさせられました。

主催の方と会場の方へフラスタ設営の許可を得るべく連絡

フラスタはイベントを運営する人と会場の両方へ許可を取るべきとされています。 物理的なスペース、設営・撤収タイミングなどは皆さん気にされるので予め気になっていれば先に見積もって控えて置くのが良いようです。

花屋さん

急ぎスケジュールになるので直接打ち合わせできる自宅から近めでこれ系界隈のフラスタに明るそうな花屋さんを探しました。 いろんなブログを見ながらくさばなのーとさんに行きつきました。

www.kusabana.com

予めページのカタログの番号を控えておき、追加要望を口頭でお伝えして紙面に書き込みながら打ち合わせしてすり合わせ、その場で見積もり、となりました。

ブログに載せてもらってました

kusabana.asablo.jp

イラスト

イラストはぴえーるさんに依頼しました。

元々1ヶ月前の段階で彼女に依頼しようかと思っていましたが、following外からのDMが開いていないのとこういう依頼をしてよいものかとちょっと悩んでしまっていました。上記の理由で強行スケジュールになってしまったので発注できる人を探すか、と思いskimaとかを教えてもらったりして「発注?する?でも踊り手界隈わかってくれる人じゃないと…」などと踏ん切りがつかない状態でした。

skima.jp

そんな中真夏果さん個展に見に行ったところ偶然にもご本人がいらっしゃったので「特急料金払うんでやってもらえますか……?」と打診したら引き受けていただきました。超感謝。

決断力が育まれました。

イラストをボードにする

不器用なのでちゃんとお金を払って加工してもらったほうがいいだろう、ということでpdfを入れたUSBを握りしめてキンコーズに駆け込みました。 当日にやっていただけたのでそのまま受領、翌日の昼休みに花屋さんまでタクシー使って移動して納品しました。

とりあえずA4サイズのパネルだったので、イラストのデータをA4サイズピッタリのpdfで納品してもらい、それをそのままUSBメモリに入れてキンコーズの方にお渡ししたら制作いただけました。諸々考慮した上でのギリギリだったのでなんとかなったかもしれず、大きいサイズやダイカット加工、あるいはデータ周りに不安があるなら余裕をもってすり合わせしたほうがよいです。

アクセアとかも考えましたが、アクセス、入稿方式を考えてキンコーズになりました。

お金

フラスタ部分のみMRKさんと折半、イラスト代金は自分で出しています。MRKさんはバースデーガーランドやご自身でデザインされたラミネート加工済みうちわ文字などを用意していただいていたのでお互い様ですね。 うちわ文字がすごかったので見てほしい。

ふりかえり

カンパを募らなかった

こういう企画は一般的にファン一同、的な感じでお金を集めて行う感じでしたが強行スケジュールであったし根底に推しにお金を使いたいの気持ちがあった2のでこの形になりました。

早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け

が頭によぎりました。

初回なので頑張りすぎない

初回だったのであまりスコープを広げると手が回らないだろうし、仮に来年があった場合のハードルが上がってしまうというのも考えました。 安全にやろうというつもりでステークホルダーを少なく保って進行しました。

最低限の品質でデリバリーした

寄せ書きやメッセージカードなどもやりたかったのですが、上記の理由などからフラスタだけになりました。 絵を書くファンの方も多かったのでイラストを先に書いてもらって製本したりとか考えていましたが、来年があればその時のアイテムとして取っておきます。

感想

みんなが自分が依頼したフラスタの前で写真を取ってワイワイしてくれていたのがとてもよくて花を贈るのっていいなと思いました。 個人的には慣れない事が多くて大変でしたがその大変さも吹っ飛ぶぐらいの""良さ""がありました。 そのせいで直後ぐらいには「また花出したいな」の気持ちになっていました。

また複数人でお金を集めていろんなことをするのも別の頭を使うことになるだろうという気もするので来年もあればまたチャレンジしてみたいなと思った次第です。

フラスタ㌠にて


  1. 最初はコロナかと思っていたら陰性で、インフル・コロナを同時に検査できる抗体検査キットの存在を思い出し、検査したらインフルA型の線がうっっっっっっっっっっっすら出ていた。
  2. 最初は「生誕だから10万ぐらい用意しとくかー」の気持ちだったけどどっちかというと時間とかのほうが必要だった

Global Day of Coderetreat 2023 in #tddyyχ を開催しました

TDDワイワイ会 にてCoderetreat(コードリトリート)を開催しました。

tddyyx.connpass.com

Coderetreat

Coderetreat は1日をかけてプログラミングの基礎力を鍛えるイベントで、以下のようなワークを実施します。

  • 1時間1セッション、計6セッション
  • すべて異なるペアとのペアプロ
  • セッションごとにコードを破棄する(1から実装し直し)
  • お題はライフゲーム (Conway's Game of Life)

Coderetreatのコミュニティでは年に1度Global Dayが設定されており、当会ではその日に合わせて普段の「TDD+モブプログラミングでワイワイする会」に替わりCoderetreatのイベントを開催しています。今年は4回目の開催になります。

お礼

ランチスポンサー及びおやつスポンサーとして、株式会社アトラクタ様に協賛いただきました。ありがとうございました!

www.attractor.co.jp

#tddyyχ のハッシュタグ検索でどんなランチを食べていたかがわかります。飯テロ注意)

また、「遅れてきたから」とたくさんのお菓子を差し入れていただいた @sato_ryu さんもありがとうございました!

運営としての感想

さすがに4回目ともなると勝手がわかってきており、運営は自己組織化されている気がしました。Coderetreatとしては初めての会場でしたが、配達の受け取りのために下に降りないといけないこと以外はいつもの会と同じだったので問題なくできました。

趣旨説明スライドも当日の朝に編集し、ぶっつけで説明を喋ったりスケジュールに合わせて叫んだりしましたが意外と覚えているもので参加者として振る舞いつつも運営をするという感じで楽しめました。

後述する事件に心を乱されつつも会としてはいつもどおり学びの多い会として環境をつくれたと思います。

参加者としての感想

普通にセッションに入っての感想でいうと、コードを書く能力がなまっているのを実感しました。

テストコードを書いてなかったりDevOps改善で触るのは設定ファイルだけだったり、レビューだけ・効果測定だけ、あるいはドキュメントの読み書きといった「自分でコードを書き進める」作業が少ない環境にあるのは確かで自分でコードを書く時間を取らなければならないなという感想でした。

抽象度の高い設計アイデアは浮かぶけど、具体的な実装まで思い浮かべようとすると細部が荒い、あるいは調べないといい感じの書きっぷりがわからない、といった感じです。(そういう仕事ばっかりになってましたわ……)

副業でコードを書く機会は取れるのでそこで鍛えたり、仕事の中でコードを書くような方向にもっていったりしようと思いました。

最後に

参加いただいた方に感謝申し上げます!ありがとうございました!

通常のTDD+モブプログラミングでワイワイする会もよろしくお願いします


おまけ: 勉強会寿司おじさんとの邂逅

今回は10人の参加枠を用意し、CoderetreatのHosting Guide に則って「無料」「ランチ提供あり」で開催しています。 ところがその限られた参加枠のうち1人の方がランチ直前で来場され、ランチボックスを配布した直後におかえりになられました。私が断片的な情報を聞いた当初は「思ったイベントと違ったから帰っちゃったのかな」と思いましたが、話を突き合わせてみると食事を調達することが目的だと感じられるものでした。

私も直接対応したわけではないため伝聞になりますが、以下のような振る舞いをされていたようです。

  • こちらから遅れてきた方向けに会の趣旨説明をするも、スマホで動画を見ながら聞く
  • 「普段はどういった言語を書かれているんですか?」と聞いても「勉強しようと思っているところなんですよねー」と初学者ですらない旨を伝えられる
  • コードを書かずに各ペアプロセッションをウォークスルーで眺める
  • ランチが配布されると自分の分を持ってサッと帰る

ランチ後話題にあがり、その方の参加イベントを確認するとすべてのイベントが懇親会ありのイベントであったためこれはいわゆる「勉強会寿司おじさん」と呼称される方だったのではないかという話になりました。

scrapbox.io

tomio2480.hatenablog.com

運営側としては以下のことに憤りを覚えています。

  • 参加枠の1割を食事目的の人に割いてしまった。
  • 会場は入館手続きが必要な場所であり、急にいなくなられてセキュリティ上の懸念が生まれ「ちゃんと退館したのか」などの確認負担が発生した。
  • 参加者がセッションに集中できるように運営陣で環境を整えていたのを無下にされた。

これに対応するためにいくつかの手段は考えられますが、とはいえ1年に1回のイベントでそこまでがんばりたくないので来年も同じようにやるんだろうなという気はしています。1

補足: なぜ無料で昼食を提供するのか

普段の「TDD+モブプログラミングでワイワイする会」はケータリング付き懇親会は用意していません。2 前述の通り、Coderetreatでは参加者が1日中プログラミングに集中できるように環境を整えよ、とHosting Guide で規定されているためチケットは無料、かつ昼食を提供しています。以下はGuideの該当箇所です。

Ticket prices

A coderetreat is designed to be a low-barrier event to expose developers to development practices we deem helpful to advance their career. It is neither a commercial, nor a certifiable workshop. The best coderetreats are those that are most inclusive to anyone regardless of their economical situation. ...

Food and Drinks

Running a full-day event must involve catering of some sort. Smaller events might be able to crowdsource a lunch buffet, but for less connected groups, lunch is best provided through catering or delivery. ...

GuideではNO SHOW対策にデポジットを取り当日会場で返金をするというアイデアがあります。懇親会寿司おじさん対策には会の最後で返金する、ということができますが会に参加する気のない人間が会場にいるのは印象がよくないです。それであっても決済手数料を運営で負担しないといけない点、運営で現金を扱いたくない点などから発生を許容するしかないのだろうと思います。


  1. 無断欠席の方が1名いたので1週間前にリマインドして「これないならキャンセルして」は大事そうなことはわかった
  2. ほぼ運営メンバーで飲みにいくのでそれについて来たい人が来るだけ

品川駅の港南口でアンケートに協力したらそれは不動産関連のデート商法だったことがわかった

まとめ

  1. 品川駅港南口で女性から街頭アンケートに応じる。不動産会社の新卒とのことで協力し、ほめ言葉の多さから気分を良くしていたがプライベートな質問・関係のない会話をしてくることなどから警戒を強めた
  2. 以前の詐欺未遂経験から警戒し、女性が言及した不動産会社を調査。その会社がデート商法に関連していることを発見。
  3. 同日夜に彼女から電話を受けるが、依然としてこちらを気持ちよくさせるような言動とプライベートな質問が多く、全体で45分間に及んだ。その企業の電話番号と彼女の電話番号を迷惑電話として記録し登録した

Written with ChatGPT

起きたこと

今日の昼間、用事の帰りに品川駅の港南口を改札口方面に歩いている右側後方から若い女性から話しかけられた。 聞けば街頭アンケートということで、いろいろ辿々しかったが新卒ということで多めに見て応じた。以下内容と印象:

  • 彼女の勤務先は仲介をメインとする不動産会社でディベロッパーを見据えて20〜30代独身男性をターゲットに住まいに求める条件を聞いている
  • 警察からの許可を受けていることなどを説明された
  • とにかく褒める。怪しいほど
    • 見て素敵だと思ったとか
    • 全然人が捕まえられなくて大変な中応えてくれて嬉しいとか
  • 2,3分で終わると言っておきながら世間話が多い
    • 「新卒だから知らないんだけど○○ってどういうことなんですか?」などと気持ちよく説明させるような質問をしてくる
    • 恋人の有無・結婚の予定等プライベートな質問を織り交ぜてくる
  • 私を恋愛のターゲットにしてもいいんですよ感を出してくる
    • 「5年間彼氏がいないんですよー」
    • 「職場でも女性が多くて出会いがないんですよー」

新卒を助けるという親切心から1受けてしまったがだんだん怪しさを感じ途中から警戒体制に入っていた。一方で暇だったので好奇心ベースで自然と解放されるまで引っかかってみた。

ところで、私は大学2年のとき米沢駅の敷地内でアンケートと称した詐欺未遂に遭ったことがある。 アンケートに「現在の預金残高」の項目があり、訝しみながら話を聞くと

「ECサイトのクーポンを配っている。これがあると最大7割引で商品が買える。ECサイトはこれ。20万円分のクーポンがあるが、消費税分1万円分だけ先にもらうことになっているので今ここで受け取りたい。今手持ちに無いようであればATMに行こう」

という話に。ECサイトをガラケーで見せるとき画面メモ機能で見せたことなどいろんな点で怪しく感じ、金を要求された時点で渡されたものを突き返して即逃げて通報したという経験がある。逃げたあとに「マジであったら勿体ないことしたかもな、と思い犯人やECサイトの名前で検索したら同姓同名の人物が起こした事件のニュースがヒットし、同ECサイト名で同様の手口だったので警察に通報したという流れであった。2

閑話休題、そんな経験から帰り道に聞いた不動産会社について調べていくとサジェストにデート商法の文字が出たし、自分が受けたのと同様の事例がワラワラと。社名も同じ。

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男→女のパターンも女→男のパターンもそのままらしく、恋人や配偶者がいないルートに入れば電話番号を聞かれるらしい。夜の電話も「一回電話かけますね」のオペレーションもそのまま。すごい。 そこまでわかったが、怖いもの見たさで夜の電話はそのまま取り、話をしてみると街頭アンケートの続きのような形で私の属性情報を聞き出すかたちに。そのまま30分経過で「先輩」と称する別の女性に替わられる。「○○から聞いていた通りお優しいかたなんですね」などと、空虚な褒めちぎりを受け、中身のない会話に。通話時間が45分を経過したところで「もう45分経ってますが、本題はなんですか?」と聞き、終了させた。

個人情報とかは諸々渡してしまったし、個人情報保護規程には「営業にのみ用いる」との旨あったので私的なメッセージが来たらその旨を持って然るべき対応をするが、一旦は「どんな動きをしてくるんだろう」「どんな流れで私にマンションを買わせようとしてくるんだろう」というのを観察しつつ、飽きたら全部拒否する予定。

使われた電話番号は迷惑電話番号収集サイトに登録して「不動産勧誘(デート商法)」とつけておいた。

最後に

エウリアンとかこういう怪しげな営業の仕事に進んでしまうと普通のキャリアには戻れないんじゃないか、どうしてそんなキャリアに進んでしまうんだと思ってしまうんだけど引っかかる人が居る限りは仕事として成り立ってしまうのかな、悲しいなという気持ちになりました。

そういえばマッチングアプリで知り合った人と渋谷で待ち合わせたらアムウェイの勧誘で、そのときにも同じ気持ちになった気がするね……。


  1. 正直かわいかった……。整体終わりで疲れて眠いし弱っていた
  2. さっき犯人の名前で検索したら2022年に似たような手口でまだ街頭詐欺やってて戦慄した